過去ログ - 晶葉「どうにも私は、恋をしているらしい」
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4: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:06:32.51 ID:NjB6h2Aj0

「さて、それじゃどげんしてPしゃんにその思いば伝えようかね」

「思いを…伝える……」

そうだ、この胸に形作られた物はもう一つの答えを得ていて、それを後は伝えるだけで全ては終わる。
成功するにしても、失敗するにしても。この思いに応える何かは得られるのだ。

「やっぱりオーソドックスなんはラブレターやね」

「ラブレター、か」

恋を自覚した時から一晩の間にシミュレーションしたうちの一つだ。
彼のデスクの机の中にそっと忍ばせておけばそれで終わり。気持ちは伝わる。
シンプルで、無駄のない方法だ。
だが……

「それじゃ、ダメな気がするんだ」

そう呟くように言った私に、鈴帆は口をOの字にして驚いてみせた。

「直接、晶葉しゃんの口から伝えるとね?」
「………」

頷く。
これは、きっとそういう気持ちなのだと私の心が言っていた。

「そっかぁ。晶葉しゃんはばり強かねぇ」

そう言った鈴帆は、目を細めていた。



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