25:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 19:29:43.33 ID:yPmrNgO40
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「テニスやろ」
京子のその一言で今日のごらく部の活動はテニスになった。
私も体を動かす事は嫌いではないし、日頃ゲームばかりしてスポーツらしいスポーツも体育の時間でしかしないものだから、むしろ楽しんでいた。
あかりとペアになれなかった事以外は。
「結衣先輩!がんばりましょう!愛の力で!」
「あー、うん。がんばろうね」
ちなつちゃんと京子にはまだあかりとの関係は話していない。
話していないからこそ、ちなつちゃんの好意がいつも以上に重くのしかかってくるようだった。
「よそ見は禁物だぜー!」
軽快な音が聞こえたと思った時には、ボールはすでにコート内でワンバウンドし、後ろの方まで跳ねていった。
「な、ずるいぞ京子!」
「ゲーム中にいちゃいちゃしてる方が悪いんだぞー!なーあかりー?」
「あ、あはは…でもいきなりサーブ打つのはダメだよぉ?」
「なんだよーあかりは今は私の味方だろ?」
あかりに抱きつく京子を見ていると今すぐにでも引き剥がしてやりたい衝動に駆られる。
あかりは私の恋人だから、気安く触るなと叫んでやりたい。
だが、そんな事を言えば私達幼馴染み3人の間柄が、ごらく部全体の空気がギクシャクしてしまうかもしれない。
そうなればきっとあかりは悲しい顔をするだろう。
あかりを悲しませない為にも、私が我慢するほかないだろう。
そんなことを考えながらテニスをしていると、1ゲームも取れずにゲームセット。
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