10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:43:11.39 ID:vPNJbZvW0
お寿司屋さんを出たら、辺りは真っ赤だった。
夕方だからじゃなくて、もう日は落ちてるのに、もう夜なのに、空が燃えるように赤い。どうして?
雪が赤い空からどんどん降ってくる。
「フシギ、ですね? 夜なのに、こんなに明るい」
「どうしてですか? わからないです。なんでこんなに……アナスタシアさんは知ってますか?」
「ニェット……どうしてかは、わからないです。でも、キレイです」
小樽に着いたときには、真っ白な風景に溶けて消えてしまいそうだった真っ白なアナスタシアさんが、今度は赤い空の下でハッキリと見えた。
「さぁ、運河に行きましょう? 今が、そう、ちょうどいいです」
アナスタシアさんが私の手を引く。ゆっくりと、転ばないように。
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