3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/28(土) 01:36:27.38 ID:vPNJbZvW0
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発端は、数週間前のことだ。
その日は久しぶりにプロジェクトのみんなが揃ってオフになることがわかって、事務所ではそれぞれ思い思いの休日計画を立てていた。
私は、休みなんていらなかったんだけどな。休みがあってもとくにやることもないし。家にいても、一人だし。
「アナスタシアさんは、今度のオフどうするんですか?」
「ンー……久しぶりの休み、ですし。ちょうど良い? ので、地元に帰ります。アリスは、どうしますか?」
地元って、ロシア? 違うか、北海道か。
北海道か。良いな。この季節の北海道は、雪が降っていて綺麗だろうな。札幌の雪祭りとか、行ってみたいな。
「私はとくにないです。北海道ですか、良いですね。雪祭りやってますもんね」
「アー、そっちじゃ、ないです。雪祭りは終わっちゃいました。私の地元、オタルです」
「小樽……運河があるところですよね」
「そうです! 雪と煉瓦の、довольно……キレイなトコロです。アリスも、行きますか?」
えっ、そんな気軽に行けるところなの?
でも、綺麗なアナスタシアさんがキレイ、というところだから、気にならないと言えば嘘になる。
少しだけとはいえ海を超えるわけだから、私だったらちょっとは身構えてしまうかも、なんて考えを振り払った。
もう飛行機だって乗り慣れてるんだし、行けないことはない、と思う。
冬の北海道は初めてだけれど、私ももうアイドルになってそこそこだし。
「行きます。ちょうど暇だったので」
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