過去ログ - 提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」
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42: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 07:41:19.92 ID:R2yHV1JG0
 日が沈み、球磨と阿武隈の熱戦が終結した頃、風呂の前で初霜と瑞鶴がばったりと出会った。

 瑞鶴「あ、初霜ちゃん。…… やっぱ、提督には気づかれるかぁ」ヤレヤレ

 初霜「うーん、もう少しだけ猶予はあると思いますが」
以下略



43: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 07:41:48.32 ID:R2yHV1JG0
続きは夜にー


44: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:34:11.05 ID:R2yHV1JG0
時間ができたのでーー

 初霜「だ、誰かと思えば、提督でしたか」

 提督「」
以下略



45: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:34:59.92 ID:R2yHV1JG0
 初霜はそれを見て驚いただろう。『深海』の駆逐艦イ級の頭部の様な物が提督の腰に生えていた。そして、元の形に戻らんとするように、尻尾、と言うよりも尾びれに近い物――

 まだ出会ったことはないが、資料写真などで見たことがある―― 深海側の勢力の一柱『レ級』。彼女に生えている尾が、見る見る提督の腰から生えてきた。白く、どこにも生気を感じさせない質感に、先端にはグロテスクな歯が並んでいた。武装はされていないみたいだが、その尾単体で蛇、いや、竜に見えるほど攻撃的なデザインをしていた。

 提督「あまり、バレたくはなかったんだけどね――」
以下略



46: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:35:31.17 ID:R2yHV1JG0
 若葉「若葉だ。田舎は夜が暗い。そんな中一人でトイレに行くのは…… いや、大丈夫だ」

 < ワイワイ キャッキャ ウフフ

 若葉「ん、風呂場から声が聞こえる。まだフタヒトマルマルだからな、誰か入っているのだろう」キキミミ
以下略



47: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:36:14.08 ID:R2yHV1JG0
 バターン!!
 若葉「提督! 見損なったぞ!!」

 提督「」シッポフリフリ

以下略



48: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:36:55.24 ID:R2yHV1JG0
 ―― 初霜、脱衣所の椅子でダウン中

 若葉「―― さて、説明して貰いたい、提督―― いや、貴様、本当に提督か」

 提督「…… ああ」キガエチュウ
以下略



49: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:37:47.64 ID:R2yHV1JG0
 提督「俺がまだ海軍に入りたての頃から話は始まる。私は成績は中の中、目立った実績も残せなければ特別劣等生という訳でもなく、平凡という言葉が良く似合う海兵だった。恥ずかしい話、得意なモノと言うのが特別無かったからな。その代わり、苦手、というものも無かった。
 艦娘は此処に来るまで見たことがなかった。海兵なら一定の訓練を終えた後に見学としてどこかの鎮守府に行けるのだが、私がその時が来る前に―― 除名されていた」

 翔鶴「じょ、除名―― ですか」

以下略



50: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:38:14.30 ID:R2yHV1JG0
 提督「―― 深海の力を利用するための、人体実験だ」

 艦娘達「―― !?」

 提督「中の中。何も取り柄がなく大した落ち度も無い私は、そういう秘密裏に行われる黒い実験のモルモットとしては最適だったんだろうよ」ハア……
以下略



51: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:39:03.17 ID:R2yHV1JG0
 提督「当瞬間の記憶は曖昧でな……。はっきりと分かることはあまり無い。ただ少なくとも、私はあの時一度死んだ」

 球磨「死んだ…… クマ?」

 提督「体の結合は成功したらしいが、脳死と判断されたようだ。目覚めたのは奇跡だと、目覚めた後、枕元に居た友人から告げられた」
以下略



52: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:41:07.02 ID:R2yHV1JG0
 提督「後から資料で見た。彼女の顔、髪色肌色。全てが『レ級』のモノだった。ただ一つ違ったものが、この尾だ。彼女には生えていなかった」フリフリ

 提督「実験は成功―― したのかは分からない。だが、軍から元の私の名前は消え去り、存在自体を揉み消された。苦しかった。夢を潰された。海からこの国を守る、という当時抱いていた一途な夢を、上の連中にかき消された。

 まず私が抱いたものは、憎しみだったんだ。化物の体にされ、失敗した事が分かれば捨てられる。そんな事が許されるはずがない。許されてはいけないと」
以下略



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