過去ログ - 提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」
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47: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:36:14.08 ID:R2yHV1JG0
 バターン!!
 若葉「提督! 見損なったぞ!!」

 提督「」シッポフリフリ

以下略



48: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:36:55.24 ID:R2yHV1JG0
 ―― 初霜、脱衣所の椅子でダウン中

 若葉「―― さて、説明して貰いたい、提督―― いや、貴様、本当に提督か」

 提督「…… ああ」キガエチュウ
以下略



49: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:37:47.64 ID:R2yHV1JG0
 提督「俺がまだ海軍に入りたての頃から話は始まる。私は成績は中の中、目立った実績も残せなければ特別劣等生という訳でもなく、平凡という言葉が良く似合う海兵だった。恥ずかしい話、得意なモノと言うのが特別無かったからな。その代わり、苦手、というものも無かった。
 艦娘は此処に来るまで見たことがなかった。海兵なら一定の訓練を終えた後に見学としてどこかの鎮守府に行けるのだが、私がその時が来る前に―― 除名されていた」

 翔鶴「じょ、除名―― ですか」

以下略



50: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:38:14.30 ID:R2yHV1JG0
 提督「―― 深海の力を利用するための、人体実験だ」

 艦娘達「―― !?」

 提督「中の中。何も取り柄がなく大した落ち度も無い私は、そういう秘密裏に行われる黒い実験のモルモットとしては最適だったんだろうよ」ハア……
以下略



51: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:39:03.17 ID:R2yHV1JG0
 提督「当瞬間の記憶は曖昧でな……。はっきりと分かることはあまり無い。ただ少なくとも、私はあの時一度死んだ」

 球磨「死んだ…… クマ?」

 提督「体の結合は成功したらしいが、脳死と判断されたようだ。目覚めたのは奇跡だと、目覚めた後、枕元に居た友人から告げられた」
以下略



52: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:41:07.02 ID:R2yHV1JG0
 提督「後から資料で見た。彼女の顔、髪色肌色。全てが『レ級』のモノだった。ただ一つ違ったものが、この尾だ。彼女には生えていなかった」フリフリ

 提督「実験は成功―― したのかは分からない。だが、軍から元の私の名前は消え去り、存在自体を揉み消された。苦しかった。夢を潰された。海からこの国を守る、という当時抱いていた一途な夢を、上の連中にかき消された。

 まず私が抱いたものは、憎しみだったんだ。化物の体にされ、失敗した事が分かれば捨てられる。そんな事が許されるはずがない。許されてはいけないと」
以下略



53: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:41:56.02 ID:R2yHV1JG0
 提督「―― これでこの尾の説明は終わりだよ。なにか質問はあるかな」

 提督「あ、心を読む特技は、殆どこの尻尾のお陰で成り立ってるんだよ。だから表情云々は嘘。ごめんね」

 提督「さて、改めて質問を――」
以下略



54: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:45:09.12 ID:R2yHV1JG0
 提督「軍から名前を消されていた私が、外部からその機密を話そうも、軍はありとあらゆる手を行使し、それに抵抗してくるだろう。それに私の当時の目的は、『皆殺し』だったわけで、さすがに一人で乗り込んで奴らを殺せるとは思ってはいなかった。

 つまり、壊すなら内部からだと決め、信頼できる友人数人にこの真相を伝え、私は別の新人として改めて軍に入った。奴らがたった一人の新人を見に来るなんてことは無かったから、簡単に入れたさ。それこそ、細かい工夫は友人に任せたけど―― そして、海兵として働いている内、一つの思想が生まれた。『殺すだけではダメだ』と」

 提督「私はその機関が存在すること自体が許せなかった。それを見て、人の命が、掛け替えの無い命が失われていくというのに、失敗失敗と笑いながらデータを採取する、そんな機関があってはならないんだ」
以下略



55: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:46:29.31 ID:R2yHV1JG0
 提督「―― しばらく経って、私はとある艦娘と出会った。確か、『神通』。川内型の神通。彼女と出会い、少し話をした。彼女は戦いに一生懸命で、誇り高い軍人だった。何度も話を繰り返していくうちに、私は彼女に、私が『艦娘』に抱いている事を告げた。そしたら彼女は、悲しげな、それでも強い笑みを浮かべて言ったんだ。

 ―― 「それでも、私が戦い、大切な人を守れるのなら―― それでいいです」と。

 私は驚愕した。彼女の意思の強さに―― 感動した。それから、私の『艦娘』に対する印象ががらりと変わったのは言うまでもない。戦うのにはそれぞれ理由がある。例え生まれた理由が誰かのエゴだったとしても、戦う運命だったとしても、彼女はそれを笑い飛ばして、大切な人を守れるならそれでいい、と言った」
以下略



56: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:47:03.79 ID:R2yHV1JG0
 提督「―― つまりは殆ど私怨だ。…… はぁ、私を突き出したければ、そうするといい。隠し事もできない今、私は君達に抗う程の力も持っていないし、まさにまな板の鯉だ。煮るなり焼くなり、好きにしてくれ」

 提督「ただ、私はあの機関を潰すまで死ぬつもりはない。泥水も喜んで啜り、いつか必ず、奴らを潰す。―― と、話はここまでだ」

 初霜「…… 提督、口調がずれてますよ」
以下略



57: ◆FZXSDKylUY[sage saga]
2015/11/30(月) 13:47:36.83 ID:R2yHV1JG0
 初霜「…… 提督」

 提督「………」

 初霜「…… いえ、何でもないです」
以下略



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