過去ログ - 提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:39:03.17 ID:R2yHV1JG0
提督「当瞬間の記憶は曖昧でな……。はっきりと分かることはあまり無い。ただ少なくとも、私はあの時一度死んだ」
球磨「死んだ…… クマ?」
提督「体の結合は成功したらしいが、脳死と判断されたようだ。目覚めたのは奇跡だと、目覚めた後、枕元に居た友人から告げられた」
以下略
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:41:07.02 ID:R2yHV1JG0
提督「後から資料で見た。彼女の顔、髪色肌色。全てが『レ級』のモノだった。ただ一つ違ったものが、この尾だ。彼女には生えていなかった」フリフリ
提督「実験は成功―― したのかは分からない。だが、軍から元の私の名前は消え去り、存在自体を揉み消された。苦しかった。夢を潰された。海からこの国を守る、という当時抱いていた一途な夢を、上の連中にかき消された。
まず私が抱いたものは、憎しみだったんだ。化物の体にされ、失敗した事が分かれば捨てられる。そんな事が許されるはずがない。許されてはいけないと」
以下略
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:41:56.02 ID:R2yHV1JG0
提督「―― これでこの尾の説明は終わりだよ。なにか質問はあるかな」
提督「あ、心を読む特技は、殆どこの尻尾のお陰で成り立ってるんだよ。だから表情云々は嘘。ごめんね」
提督「さて、改めて質問を――」
以下略
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◆FZXSDKylUY
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2015/11/30(月) 13:45:09.12 ID:R2yHV1JG0
提督「軍から名前を消されていた私が、外部からその機密を話そうも、軍はありとあらゆる手を行使し、それに抵抗してくるだろう。それに私の当時の目的は、『皆殺し』だったわけで、さすがに一人で乗り込んで奴らを殺せるとは思ってはいなかった。
つまり、壊すなら内部からだと決め、信頼できる友人数人にこの真相を伝え、私は別の新人として改めて軍に入った。奴らがたった一人の新人を見に来るなんてことは無かったから、簡単に入れたさ。それこそ、細かい工夫は友人に任せたけど―― そして、海兵として働いている内、一つの思想が生まれた。『殺すだけではダメだ』と」
提督「私はその機関が存在すること自体が許せなかった。それを見て、人の命が、掛け替えの無い命が失われていくというのに、失敗失敗と笑いながらデータを採取する、そんな機関があってはならないんだ」
以下略
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:46:29.31 ID:R2yHV1JG0
提督「―― しばらく経って、私はとある艦娘と出会った。確か、『神通』。川内型の神通。彼女と出会い、少し話をした。彼女は戦いに一生懸命で、誇り高い軍人だった。何度も話を繰り返していくうちに、私は彼女に、私が『艦娘』に抱いている事を告げた。そしたら彼女は、悲しげな、それでも強い笑みを浮かべて言ったんだ。
―― 「それでも、私が戦い、大切な人を守れるのなら―― それでいいです」と。
私は驚愕した。彼女の意思の強さに―― 感動した。それから、私の『艦娘』に対する印象ががらりと変わったのは言うまでもない。戦うのにはそれぞれ理由がある。例え生まれた理由が誰かのエゴだったとしても、戦う運命だったとしても、彼女はそれを笑い飛ばして、大切な人を守れるならそれでいい、と言った」
以下略
56
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:47:03.79 ID:R2yHV1JG0
提督「―― つまりは殆ど私怨だ。…… はぁ、私を突き出したければ、そうするといい。隠し事もできない今、私は君達に抗う程の力も持っていないし、まさにまな板の鯉だ。煮るなり焼くなり、好きにしてくれ」
提督「ただ、私はあの機関を潰すまで死ぬつもりはない。泥水も喜んで啜り、いつか必ず、奴らを潰す。―― と、話はここまでだ」
初霜「…… 提督、口調がずれてますよ」
以下略
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:47:36.83 ID:R2yHV1JG0
初霜「…… 提督」
提督「………」
初霜「…… いえ、何でもないです」
以下略
58
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:48:23.85 ID:R2yHV1JG0
しばらくして――
―― 執務室
提督(さて、どうしたものかな。私の目的もバレちゃったし、こりゃ沈められるかなぁ)
以下略
59
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:48:57.91 ID:R2yHV1JG0
瑞鶴「……… うん、許すわ」
提督「ああ…… え?」カオアゲ
瑞鶴「許すって言ってるのよ。これから私達の事をちゃんと信頼してくれるならね」
以下略
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:49:50.85 ID:R2yHV1JG0
提督「え、な、なん――」
若葉「…… 若葉達もまた、提督を利用しようとしていた」
提督「え?」
以下略
61
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◆FZXSDKylUY
[sage saga]
2015/11/30(月) 13:50:39.38 ID:R2yHV1JG0
瑞鶴「そ。正しくは航空巡洋艦。名前は『最上』と『三隈』。とても仲の良い二人で、私達の掛け替えの無い仲間だったわ」
提督「最上と三隈……」
瑞鶴「事件っていうのはね、前提督が体調を崩し始めた頃、少将だったかな? 立場的には前提督より上。とは言っても年齢は前提督の方が上だったから、何かとギクシャクしてたみたいだけど―― それで、その少将がこう言ってきたの。航空巡洋艦『三隈』を、ぜひ我が鎮守府へ、とね」
以下略
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