過去ログ - 京太郎「この子が許嫁?…かわいくていいじゃんw」
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9: ◆AfXuH2D/P2[saga]
2015/11/30(月) 20:34:28.31 ID:/Wn491Tq0


――


霞「この度は、遠路遥々ご足労頂きありがとうございます」

霞「本日はお日柄も良く、天も二人のあたたかい未来を祝福しておられます」

霞「どうぞ、こちらへ」すたすた


京太郎(やたらと奥深い山中に、その屋敷は構えられていた)

京太郎(木造建築の、神代家の御屋敷)

京太郎(外からは森の風景に溶け合って見えたが、こうして中に入ってみると)

京太郎(手入れが行き届いていて、その華麗さにここが山の中という事を忘れてしまいそうだ)

巴「それじゃあ私は用意があるから。またね、須賀くん」すたすた

京太郎「あ、はい」


京太郎(許嫁……)


京太郎(俺は、遥か昔に親同士で取り決められた、婚姻の約束を聞かされて)

京太郎(長野から追い出されるように、この場所までやってきていた)

京太郎(許嫁の名は神代小蒔)

京太郎(聞く限りじゃ遥か位の高い人間のようで、どうして俺なんかが? と思ったが言わない事にした)

京太郎(何故なら写真で見せられた神代小蒔は、俺の理想の女子そのものだったから)

京太郎(疑問なんて口にしたら、折角のチャンスをふいにする恐れがあった)

京太郎(まだ高1で、こんな大事な事を決心するのに、迷いが無かった訳じゃない)

京太郎(けれど、誰も知らない場所で可愛い子に囲まれながら暮らすなんてのは)

京太郎(ハンドボールを辞めて宛てもなく、清澄高校で灰色の日々を過ごしていた俺の目には、有り余る程魅力的に映った)

京太郎(それに、いざ、やっていけない、って思ったら)



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