5:名無しNIPPER
2015/11/30(月) 23:50:23.89 ID:toMlCW8y0
 僕が5歳の年齢になりついに保育園を卒業する頃にはもう、新しい僕たちの家は完成しようとしていた。 
 家が完成するまでにも何度か家を建てているところを見学しにいっていたので、僕は家が建つであろう周りの遊び場所はかなり把握している状態であった。 
 しかし、そんな僕もご近所さんの存在は忘れていた、というより子供の頃は興味がなかったのだろう。 
 僕が住むであろう家の周りにはどんな人が住んでいて、なんて5歳の子供が考えることではない。それは親の役割である。 
  
 などといっても子供ながらにも気になっている家があった。その家の前には、というかその家の敷地になかには大きな犬小屋があり、大きな柴犬が存在していた。その柴犬もとい犬はいつも僕が家を見学しに来ても眠っているようなぐうたらな犬であった。しかし、5歳の僕にはそれは恐怖の対象であった。僕のほうが体格的には大きかったが、僕はその犬の周りに近づけずにいた。 
 だからだろう。その家に住んでいる少女の存在に全く気付かなかったのだ。 
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