過去ログ - 【ラブライブ!ss】昔々あるところに、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。
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37:名無しで叶える物語(たけのこ饅頭)[saga]
2015/11/30(月) 22:45:10.63 ID:pr70Bc5w0
こと婆「あれ?池の前で座り込んじゃってる....どうしたんだろう?」テッテッテー

穂乃果ちゃん「穂乃果のせい....なの?」ゾワァ

こと婆「穂乃果ちゃん?どうしたの?」

穂乃果ちゃん「こと婆さん....」

こと婆「(穂乃果ちゃんのこんな表情....初めて見た....まるで、なにかに怯えたようで....なにか罪悪感に飲まれそうな....そんな顔....)」

穂乃果ちゃん「『三郎さんが....動かなくなっちゃったの....』」

こと婆「チュン....」

穂乃果ちゃん「ねぇ、三郎さん、いつもみたいに泳いで?ねぇ、ねぇ!....ファイトだよ! ....ファイトだよ! ?............」ブルブル

こと婆「穂乃果ちゃん........」

穂乃果ちゃん「穂乃果のあげるご飯....美味しくなかったの?........あ....穂乃果を驚かせようと思って寝たフリしてるんだよね!?....」ブルブル

こと婆「(....穂乃果ちゃんも....本当は気づいてるはず....)」

ギュゥッ

穂乃果ちゃん「‥‥」ジワァ

こと婆「『その金魚さんは....死んでしまったの....(ごめんね、こんなこと言われて辛いよね....)』」

穂乃果ちゃん「っ.....」ナミダボロボロ

こと婆「でもね、それは穂乃果ちゃんのせいじゃない。穂乃果ちゃんは、毎日、毎日、お世話をしてあげてたんだから、金魚さんも、きっとありがとうって思ってるよ。(この金魚さんたちももう5年だからなぁ....仕方がないチュン....)」

穂乃果ちゃん「三郎さんは....死んでなんかないもんっ!きっと....冗談だもん!」ナミダボロボロ-

こと婆「ダメだよぉ、そんなことを言ったら。....金魚さんも、一生懸命生きてたの。お爺さんやお婆さんになったら、みんな死んじゃうの....」

穂乃果ちゃん「うぅっ....はぁっ....」ナミダボロボロ

こと婆「悲しいよね....私も悲しいの....けど、ほかの金魚さんたちは....泣いてる....かな?」

穂乃果ちゃん「ううん....」ナミダボロボロ

こと婆「なんでかわかる?」

穂乃果ちゃん「‥‥」フルフル

こと婆「ほかの金魚さんたちは、池に入った時も、三郎さんが死んでしまう時も、どんなときもずっと一緒だったの。だからね、きっと『今まで頑張ったね』『今までありがとう』って、言ってるんだよ....」

穂乃果ちゃん「でもっ、寂しいよぉ....悲しいよぅ....」ナミダボロボロ

こと婆「じゃあ、今はうんと泣いてもいい。でも、穂乃果ちゃんも三郎さんに、今までありがとうって言ってあげよ♪ね?」

‥‥‥‥

穂乃果ちゃん「ぅ...........三郎....さんっ!....今までっ....グスッ....頑張って生きてくれて....ありがとうっ!....今まで....本当にありがとうっ!........うわぁぁぁぁん」ナミダボロボロ

こと婆「....きっと三郎さんも喜んでるよ♪....きっとありがとうって言ってくれてるよ♪」ナミダボロボロ

穂乃果ちゃん「....うんっ!....グスッ....うぅっ........はぁ....」ナミダボロボロ

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

うみ爺「はい、ここに....埋めてあげてください....」

穂乃果ちゃん「」コクン

凛ちゃん「金魚さん....」
絵里ちゃん「仕方ないのよ....」ウルウル

希ちゃん「‥‥」ウルウル
にこちゃん「‥‥」ウルウル
花陽ちゃん「‥‥」ウルウル
真姫ちゃん「‥‥」ウルウル

穂乃果ちゃん「三郎さん........おやすみなさい....」ウルウル

こと婆「(たかが金魚....されど金魚....みんなにとって、金魚さんは大切な家族。もちろん私にとっても。だから、私たちの家族でいてくれてありがとうって気持ちをちゃんと伝えたかったの........穂乃果ちゃん、よく頑張ったよ....)チュン....」ウルウル



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