過去ログ - やすな「やらないとこっちから噛むぞおおおお」
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名無しNIPPER
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2015/12/01(火) 18:41:43.71 ID:T0P1NCyF0
そんなことない、気のせいだ。普段の台詞が出て来ない。ソーニャちゃんとしての言葉が、出て来なかった。
やすながそっと私の手を握った。
「楽しかったよ。ソーニャちゃんと一緒に居られて本当に楽しかった」
「口を開くな。喋ると無駄に」
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/01(火) 18:42:25.29 ID:T0P1NCyF0
胸がはち切れそうになった私は、やすなに顔も向けもせずに叫んだ。
やすなのとは違って、私の声は壁の汚れや煤けに溶けていく。
まるで水中から太陽を羨む様に、私の声は沈んでいった。
「やっぱりずるいよね。私だけなんて」
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/01(火) 18:43:19.80 ID:T0P1NCyF0
それから数分。いや、数十分かもしれない。
短くも永い間、私達は座っていた。
私達はただ居るだけ。どちらともなく私達は手を握り続けて、お互いの体温を感じていた。
そこにあるのは他愛もない普段と変わらぬ会話。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/01(火) 18:43:55.86 ID:T0P1NCyF0
「なんかお腹すいてきちゃった」
「そんな話してたら自業自得だろ」
「ステーキが食べたい。ソーニャちゃんのおごりで」
「なんで私が」
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/01(火) 18:44:37.06 ID:T0P1NCyF0
「今」
「どうやって」
「い、今がいい」
「やすな?」
以下略
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/01(火) 18:45:04.12 ID:T0P1NCyF0
普段通りやすなの手首を外しても良かったが、今はとてもそんな気分ではない。
これで良い。これで良いんだ。
首元に焼け付く様な熱が走る。
以下略
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/01(火) 18:45:45.98 ID:T0P1NCyF0
私はそれを引き剥がすと、流れるように弾丸を撃ち込んだ。
震える身体だろうが、視界がぼやけていようが、私は最期まで殺し屋だった。
きっと今回だけ。今回だけなら、やすなだって喜んでくれたはずだ。
以下略
21
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/01(火) 18:46:18.42 ID:T0P1NCyF0
私もなんだかお腹が空いてきた。
そりゃあそうだろう。昨日から大したものを口にしていないのだから。
まぁ、そんなことはすぐにどうでもよくなるけども。
何が食べたいのだろう。
以下略
22
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/12/01(火) 18:46:51.43 ID:T0P1NCyF0
そんな焼きそばパン二つを持って。そうだな、屋上が良い。校舎の屋上。
青空の下で、二人でぱくつくのだ。
大したことはない美味しさに、ちょっとだけ。
以下略
23
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/12/01(火) 18:48:16.28 ID:T0P1NCyF0
ありがとう、キルミーベイベー
そしてごめんなさい、ソやーすニなャ
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