過去ログ - 八幡「俺の歩んだ道は間違っていたのだろうか」
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2: ◆iTXrz0n92w[sage]
2015/12/03(木) 00:13:34.70 ID:3edf2mFGo
ロープは既に買ってある。場所も人気のなさそうな公園の大きな木を見つけた。踏み台は脚立でいいだろう。

決行は午前2時半。これが最後の酒になる。

どうしてこうなってしまったのだろう。なにが間違っていたのだろう。
以下略



3: ◆iTXrz0n92w[sage]
2015/12/03(木) 00:20:45.70 ID:3edf2mFGo
結局のところ、俺のこの性格ではどのみちこうなっていたのかもしれない。

誰かさんのように本性を隠して付き合うことができたのならば、別の道もあっただろう。

いや、考えるだけ無駄か。20年以上こうしてきた生き方を、変えることはもうできない。
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2015/12/03(木) 00:21:52.09 ID:VsXYULLF0
ちょっとメンタル弱すぎじゃないですかね…


5: ◆iTXrz0n92w[sage]
2015/12/03(木) 00:28:52.05 ID:3edf2mFGo
脚立を広げ、ロープを結ぶ。失敗は許されない。

求める結果の一番は、そのまますぐに逝けること。万が一失敗しても五体満足で生還すること。

最悪なのは中途半端に脳が損傷し後遺症を負ってしまうこと。そんな状態で生きたいとは思っていない。
以下略



6: ◆iTXrz0n92w[sage]
2015/12/03(木) 00:35:08.47 ID:3edf2mFGo
夜が明ける前にやらなければ人が来る。それでも足は震えを止めない。

どれだけの時が経ったのだろう。踏ん切りを未だにつけきれずにいる自分

酔いもすでに覚めてしまい、体勢を立て直そうと一度ロープを外そうとした時、
以下略



7: ◆iTXrz0n92w[sage]
2015/12/03(木) 00:47:48.45 ID:3edf2mFGo
不意に小町の悲しそうな顔が浮かぶ、こんな兄を許してくれ、お前はお前の幸せを掴んでくれ。

そう願っているうちに、小町はふっと消え、代わりに誰かの声が聞こえてきた。

徐々に覚醒していく意識。どうやらストレッチャーに乗せられているらしい。
以下略



8: ◆iTXrz0n92w[sage]
2015/12/03(木) 00:57:59.95 ID:3edf2mFGo
ストレッチャーからベッドに移されたあたりでようやく完全に意識ははっきりしだした。

体には数本の管が刺さり、点滴と心拍数を測るスコープが側にある。

「死にぞこなったか……」
以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2015/12/03(木) 01:03:50.35 ID:7JMFy/aB0
期待。


10: ◆iTXrz0n92w[sage]
2015/12/03(木) 01:05:44.24 ID:3edf2mFGo
「お兄ちゃん!」

真っ先に飛び込んできたのは、高校卒業後遠くに行ったはずの小町だった。

「お前、仕事は」
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2015/12/03(木) 01:08:26.37 ID:UXweSFNoO
しネや男らしくない


12:名無しNIPPER[sage]
2015/12/03(木) 01:12:23.63 ID:0eI9rRCT0
>>11
どんな無様で惨めな状況でも命は大切にして、どうぞ
生きてれば希望はあるってそれ一番言われてるから


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