過去ログ - 京太郎「みやながけ」咲「平行世界」
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36: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2015/12/04(金) 17:12:31.36 ID:SnRDyseQo

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 「やっぱりほぼ1年間やってなかったブランクもあって、そんなに結果は出せなかったよ」

 「そう、ですか」

 「でも、あの時のみんなに少しでも近づけたんじゃないかって思ってる」


 うっ、須賀君の笑顔が眩しいです。

 い、言えません。その後の私たちはなんとなく気まずい雰囲気になって、まったく結果を残せませんでした。

 咲さんはそれから隙間を埋めるように麻雀に打ち込みました。

 ゆーきは須賀君のことが好きだった分ショックが大きかったようで、しばらくは消沈していました。

 私は、その、寂しかったのは間違い無いんですが、二人ほど豹変したりはしませんでした。

 問題は、夏休みが明けた後に起こったんです。

 優勝したことが原因で入部希望者が殺到。

 染谷先輩が頑張りはしましたが、もともと多くの人数を捌ける部活ではありません。

 機材も何もかも足りませんでしたし、私たちは『男の子』のイメージがなかったのです。

 ゆーきはそういった人たちにも素晴らしい対応を見せてはいましたが、染谷先輩とゆーきだけでは人手が足りず。

 もともとの私たちの人数を遥かに上回る入部希望者によって、あの小さくとも居心地のいい空間はなくなってしまいました。

 あの時、須賀君がいれば……なんて思うのは、さすがに身勝手が過ぎますね。


 「それに、何より咲に見合う男になりたかったんだけどな……」

 「?」

 「いや、何でもないよ」


 何処となく寂しそうな顔をする須賀君。

 その意図を掴むことはできませんでした。



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