過去ログ - 京太郎「みやながけ」咲「平行世界」
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972: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/01/20(水) 16:50:47.92 ID:B5f0TtHjo
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「きょうちゃ……!!」
声を上げる寸前で押さえ込んだ。
何で京ちゃんが私の布団に寝ているんだろう。
ますます顔が赤くなって、冷静な判断ができなくなる。
どんな麻雀の大会よりもパニックになっていると思う。
とりあえず服を確認するが、二人ともパジャマを着ている。
よ、よかった……?
「これはまずい」
昨日のことをよく覚えていないが、よくないパターンなのはわかった。
そのうち咲が私たちを起こしにくるだろう。
その時にこの状況を見ればどうなるか、……京ちゃんポイントの没収は確実だ。
それは避けなければならない。
でも、京ちゃんは私の腕を掴んで離してくれない。
あまり強く掴んでいないから起き上がろうと思えば起きあがれるけれども、私の意志が弱すぎて離れられない……。
「こ、これは……」
毎朝こんな思いをしながら、宮永家を支えるために一番早く起きる咲の凄さを知った。
咲はすがりつく京ちゃんを振り払って早く起き、暖房で暖まるまで寒い家の中で朝食を作っているんだ。
私なら思い切って京ちゃんの胸の中に飛び込んで二度寝する。
今も正直危うい状況だ。京ちゃんの匂いと胸板という狂気の前に理性が決壊寸前だ。
「うぐぐぐぐ……」
とにかく、起き上がらないと……。
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