過去ログ - チャラ男「もしもし」ばあちゃん「聞こえてるよ」
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15: ◆1vQNC.Toyg[sage]
2015/12/04(金) 10:57:08.35 ID:WO50oKGAO
>>14
すみません、朦朧としてました。

16:名無しNIPPER[sage]
2015/12/04(金) 18:32:24.70 ID:pMpLLZumO
>>15
朦朧としてたなら仕方がない

17:名無しNIPPER[sage]
2015/12/04(金) 18:39:24.37 ID:tHMIi0awO
>>15
仕方ないね

18:名無しNIPPER[sage]
2015/12/04(金) 19:29:15.17 ID:sCFQ7FiHO
おもしろい
期待してる

19: ◆1vQNC.Toyg[saga]
2015/12/04(金) 22:25:02.72 ID:WO50oKGAO
十二月に入ると、それまでも冷たかった空気は更に容赦が無くなった。

吹きさらしの街路樹、死人のような曇り空。大学と下宿先のアパートを往復する度に、後悔と疲労だけが積もった。

20: ◆1vQNC.Toyg[saga]
2015/12/04(金) 22:30:35.23 ID:WO50oKGAO
チャラ男「もしもし」

ばあちゃん「……」

チャラ男「も、もしもし？」
以下略


21: ◆1vQNC.Toyg[saga]
2015/12/04(金) 22:34:51.55 ID:WO50oKGAO
言いたいことは山ほどあった。伝えたいことが数え切れないほどあった。言葉では言い切れないほど、ばあちゃんが大好きだった。

口下手な自分が呪わしい。何一つ伝えきれなかった自分が憎い。

この冬、ばあちゃんが死んだ。

22: ◆1vQNC.Toyg[saga]
2015/12/04(金) 22:40:37.26 ID:WO50oKGAO
後から知った。大学に進学すると同時、ばあちゃんも入院してたらしい。末期の癌だった。

治療には鉄を掻き毟る激痛が伴うらしい。ばあちゃんはずっと耐えてた。俺と電話するために。

今思うと、ばあちゃんには甘えっぱなしだった。毎日女々しく電話して、最後に安心させてやる事すら出来なかった。

23: ◆1vQNC.Toyg[saga]
2015/12/04(金) 22:46:20.00 ID:WO50oKGAO
電話じゃなくて、もう一度ばあちゃんの声が聴きたかった。何でもいい、ばあちゃんと話したかった。

電話じゃなくて良かったかもしれない。会えば泣いてしまっただろう。最後の最後でばあちゃんを心配させたくない。

これからばあちゃんは、残された人達と一夜を過ごした後、一キロにもみたない身体になって天に消えていく。
以下略


24: ◆1vQNC.Toyg[saga]
2015/12/04(金) 22:49:29.28 ID:WO50oKGAO
ごめんなさい。やはりこんな物書いて気を紛らわせるよりも泣いた方が良かった。

板違いだったかもしれないけど、今回だけは多目に見てください。

25:名無しNIPPER[sage]
2015/12/04(金) 23:00:38.24 ID:IQwfM3070
実話？

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