過去ログ - 恭介『理樹、今会ってるそいつは俺じゃない。今すぐ離れろ』理樹「えっ?」
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102:名無しNIPPER[saga]
2015/12/16(水) 00:01:45.28 ID:QCcXgV600
理樹(僕らは部屋の隅にちょこんと並んだ。恭介はその2人の前に置かせてもらっている)

沙耶「これは最初から話したほうがいいわね…そう、あたしは確かに恭介くんのお陰で昔に戻ったわ。もしかしたらそれすら死ぬ前の妄想に過ぎないかもしれないけどね」

沙耶「気がついたら子供の姿でベッドに寝ていたわ。そして起き上がるとパパがあたしに『外であの子が遊びに来ているよ』と言ったの。誰か分かる?」

理樹「もしかして……僕?」

沙耶「そう、小さい頃の理樹くんだったの。私は嬉々として誓ったわ。これからは絶対この理樹くんと一緒にいるって」

理樹(改めてそんなことを言われると少し恥ずかしい)

沙耶「でもね。ある日気づいたの…果たしてそうやってあたしが一緒にいた理樹くんはあたしが好きだった理樹くんなのかって」

恭介『つまり、今ここにいる理樹そのもの…あの学園生活を過ごした理樹じゃないと意味がないと』

沙耶「そんな言い方しないでよっ。そりゃ幸福に生きた理樹くんだって素晴らしいものだわ!」

理樹「わ、分かったから本人の前でそんなこと言わないでよっ」

沙耶「っと話がズレたわね…ま、とにかくそういう事よ。だから私はもう一度同じ事を『途中まで』繰り返す事にしたの」

理樹「途中?」

沙耶「そ、途中まで。具体的に言うと私が理樹くんと最後に別れたあの時まで」

恭介『というともう一度お前は事故に巻き込まれて死にかけ、俺たちの世界に潜り込み、拳銃でさよならする手前までを繰り返したっていうのか?』

沙耶「そう。今度はあの世界からゲームオーバーにこそなったけど、ちゃんと意識は残していたわ」

沙耶「あたしにも原理はよく分からないけどとにかく理樹くんと思う一度会いたい一心でね。そしたら今度は恭介くんや理樹くん達の世界に入るんじゃなくて、あたしの世界に恭介くんや理樹くんを引き入れる事に成功した」

恭介『それからどうして俺を追い出そうとした』

沙耶「さっきまでのあたしは正気じゃなかったんでしょうね。理樹くんのことを思うあまり他の人はみんな要らない。あたしと理樹くんがこの世界で永遠に生き続ければそれでいいって思っていたの」

恭介『それがお前がこの世界を作った望みとなっていた訳か』

沙耶「そう。だからまず一番やっかいな恭介くんから消して、その後も巻き込んだ生徒を次々に世界から追い出したわ。もちろんそうした人はみんな朝には起きるけど」

理樹「じゃあみんなもう…」

沙耶「そ、さっきの闘いの間にも学校に残っている人はみんなNPCを使って追い出していったわ。リトルバスターズのみんなはほとんど避難したようだけど」

理樹「ミッション失敗という訳だ」

沙耶「そうなるわね」


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