過去ログ - 恭介『理樹、今会ってるそいつは俺じゃない。今すぐ離れろ』理樹「えっ?」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/12/05(土) 23:20:21.54 ID:ukVPolOq0
理樹(問題の角まで30メートル)
理樹「もうそこだよ」
恭介『オーケー』
理樹(15メートル)
恭介「なあ、どこまで行くんだ?」
理樹(来た。バレないよう早歩きして走る体勢を整えて…………)
理樹「…………っ!!」
理樹(曲がった!急げ!)
ダダダッ
恭介「待てっ!!どこへ行くんだ!」
理樹(携帯を握りながら体が許す限りの全速力を出した)
理樹「君は恭介じゃない!いや、もしかしたらそうかもしれないけど僕はこっちを信じる!」
理樹(走りながらそう叫んだ。そしてどんな言葉が返ってくるかと耳を傾けた。しかし、何も聞こえない)
理樹「はぁ…!はぁ……!」
理樹(ちらりと後ろを振り向いた。振り向かない方が良かったかもしれない)
恭介「……………」
ダダダッ
理樹「なっ!?」
理樹(何故ならあの恭介が、無表情でこちらを追ってきたからだ)
理樹(恭介は悲しんだり、怒ったり、笑ったり、どんな時だってとても分かりやすいく感情を顔に出していた。どんな時でもだ)
理樹(しかし今の恭介は初めて見る。本当に無表情だった。何を考えているのか分からない。僕に怒りや悲しみを抱いてるかどうかすら分からない)
理樹「ふっ……ふっ……!!」
理樹(僕はますます走った。校門まではそう遠くない。しかし、恭介の足音がどんどん近づくのは分かるようになってしまった)
理樹「恭介…っ!なんで…なんでなんだよ!」
恭介「……………」
理樹(何も答えない。今の彼に捕まったらおしまいだ。電話の恭介がそう言っていたからでなく直感が本格的にそう思わせた)
理樹「助けて!………誰か!誰か!」
理樹(しかし人はどこにもいない。喋れば喋るほどスタミナが恐ろしいスピードで消えていくので叫ぶのはやめて走ることに考えの全てを集中させた)
恭介「…………」
理樹(校門が見えた。しかし恭介との距離はもう片足ほどの距離しかなかった。このままだと……)
理樹「ハァハァッ………ううっ……ハァハァッ……!」
ガシッ
理樹「ああっ!」
理樹(ダメだった…とうとう捕まってしまった……)
理樹(もう抗うほどの体力は残されていない。一方の恭介は呼吸が全く乱れていないように感じた)
恭介「……………」
理樹(あくまで何も言わない。急に物言わぬロボットになってしまったかのような……いや、こういう存在に昔見覚えがあったような…)
「理樹ぃーーっ!!」
理樹「!?」
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