過去ログ - 恭介『理樹、今会ってるそいつは俺じゃない。今すぐ離れろ』理樹「えっ?」
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23:名無しNIPPER[saga]
2015/12/05(土) 23:44:34.54 ID:ukVPolOq0
理樹(諦めかけたその時、すぐ後ろから僕を呼ぶ声がした)

真人「理樹!!」

理樹「真人!」

理樹(真人が来た!今の状況でこれほど頼りになる友達が果たしているだろうか!)

恭介「!?」

理樹(その時、僕を拘束しようという恭介が初めて後ろを振り向いた。しかしその頃には真人との距離は目と鼻の先だった)

理樹「真人!助けて!」

真人「おう!分かってらぁっ!」

理樹(そのまま真人は両腕で恭介の襟と腕を掴むと、その太い足で恭介の足を払い上半身を思い切り背負った)

理樹「あ、あれは禁断の技、山嵐!?」

真人「そぉうりゃあっ!!」

理樹(そのまま勢いに任せて派手に地面へ叩きつけた。轟音と衝撃が地面から伝わる)

恭介「……ッ!!」

理樹「き、恭介っ!」

理樹(さっきまで逃げていたとは言え、あの投げ方は心配にならざるを得ない)

真人「あれは恭介じゃねえ!今は逃げるぞ理樹!」

理樹「えっ…うあっ!」

理樹(真人は僕を片腕でひょいと起き上がらせるとお姫様抱っこで担ぎ上げられた)

真人「よっしゃあ!後は校門まで進むのみだぜっ!!」

理樹「ちょっ…これはなんか恥ずかしいって!」

理樹(チラリと恭介の方を向いたが、ピクリとも動いていない)

「おーい2人とも!こっちだ!」

理樹(今度は僕らが進むべき方向の先に、またもや聞き慣れた声が聞こえた)

理樹「謙吾!」

謙吾「真人!理樹は俺に任せろ!」

理樹(謙吾は校門の外で自転車に乗っていた)

真人「おう頼んだぜ謙吾の旦那!」

理樹(謙吾の元まで駆けつけると僕はまたもや人形のように扱われてしまった。真人が軽々と自転車の荷台に僕を乗せた)

謙吾「よし、行くぞ!」

理樹(そう言うと謙吾は自転車を漕ぎ始める。この道は駅への方向だ)

真人「おうよ!」

理樹(既に体力を使っているはずなのに真人もそのスピードに引けを取らずに走る)

理樹「………あっ!」

謙吾「どうした!?」

理樹「いや、なんでも…」

理樹(今、学校を去る前に確かに見た。恭介が倒れていた場所には恭介がもう居なかったのだ。そして、代わりにそこにあったのは誰も着ていない制服が1着分、無造作に置かれていた)


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