過去ログ - 動物達は今日もナく【オリジナルSS集】
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29: ◆F0XtKsib.M[sage saga]
2015/12/10(木) 00:57:27.67 ID:V5CC88zG0


シマウマ「ああホントだ。遠いけどあっちから速いスピードで近づいてくる」

ゼブラ「今回は一対一にしよう。初めてのことだがお前なら行けるはずだ」

シマウマ「そうか、ちょっと緊張するな」

ゼブラ「あと今回は振り切ったら目印まで戻って来なくていい」

シマウマ「どういうことだ」

ゼブラ「俺は今回で引退だ。今までありがとうな」

シマウマ「いやさっきこの世界で名を轟かせるって言ったばかりじゃんか」

ゼブラ「実は俺、全然足が速くなってないんだ。成長しなければこの世界から切られる。俺ももう終わりだ」

シマウマ「そんな! 俺は、お前の指示が有ったからここまで来れたのに!」

ゼブラ「お前は実力があるしまだ伸びる。俺はもはや老害の一歩手前だ」

シマウマ「お前もまだまだいけるって!」

ゼブラ「ありがとうな......じゃあ力比べだ。一対一は普段の二対一と違うから、振り切ったら間違いなく新記録が出るぞ」

シマウマ「わかった。でも振り切ったら目印まで戻って来いよ」

ゼブラ「この世界は厳しい。走るのをやめたら明日はない。これまで辛い事ばかりだったが、お前と走れて楽しかったよ」

シマウマ「何言ってんだ。これからも辛い事や楽しい事がたくさん待ってる」

ゼブラ「......そうだな。じゃあ目印の木の下で待ってる。自身の限界スピードを出してこい!」

シマウマ「おお! よし、負けねえ!」

ゼブラ「じゃあ、行くぞ」


「ヨーイ、ドンッ」



終わり


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