過去ログ - 【ごちうさ】ココア「ココアのアトリエ?」
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11: ◆PsWcaKpzTQ[saga]
2015/12/11(金) 00:50:20.56 ID:mMcUzTQ60
ミミ「……で、私達が行くのって木組みの街、よね」

ココア「うん。木組みと石畳の街」

 私の街の本屋で買ったガイド本を取り出す。
 木組みと石畳の街……。綺麗で幻想的な風景に、野良うさぎ。

ココア「都会って感じだよねぇ」

ミミ「まぁ、都会よね。古臭い田舎とはすごい差だわ」

 全面的に同意するミミちゃん。
 地面が土だけ、いるのは野良猫、犬くらいという私達の故郷とは大差である。

ココア「楽しみだなあ。小さい頃くらいしか行ってないし」

ミミ「学校に通いに行くのよ。あんまりハメを外さないように」

ココア「えー? ミミちゃんも私の本にこんなに印つけて楽しみにしてたのに」

 本を開く。
 木組みの街の観光名所や、お店。そのあちこちに印がついており、これら全てはミミちゃんがやったこと。
 ミミちゃんはああ言ってはいるけど、木組みの街に行くことをすごく楽しみにしているのだ。

ミミ「そっ、それは――あ、ああっ! そうだ! ココア、居候先の確認はしておいた? 着いてすぐ迷ったら恥ずかしいわよ?」

ココア「え? 一応確認はしてあるけど――」

ミミ「そ、そう。それなら良かったわ」

ココア「ミミちゃん? 楽しみにして――」

ミミ「ココア?」

 顔を赤くさせたミミちゃんから静かな威圧が。
 これ以上からかうと、怒るわよ? というサインだ。
 私は苦笑して了解の合図。

ココア「……あ。もうすぐ着くのかな」

 馬車の動きが徐々に下がってくるのを感じ、窓へ視線を向ける。
 流れていく景色に石畳が映り、大きな家々がすぐ横に。
 馬車の足音も変化し、はっきりと木組みの街に着いたのだと確認できた。



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