過去ログ - 菜々「永遠の17歳」 -SS速報VIP

過去ログ - 菜々「永遠の17歳」

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2: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:41:30.73 ID:kxrxdHuq0
それに先程2人で街中を歩いてまわっていたときは彼女の持ち前の元気さをこれでもかと見せつけられていたものだ。

モバP「なんだか元気がないな。どうしたの？」

菜々「あ、いえ！なんでもないんです！全然元気ですよ！！キャハッ！！」

以下略

3: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:42:17.92 ID:kxrxdHuq0
モバP「で、何かあったのか？」

菜々「…いえ、その…すみません、今は言えません」

正直とても気になるが彼女がまだ言えないというなら聞かないでおくのが最善か…

以下略

4: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:43:24.36 ID:kxrxdHuq0
店の自動ドアを通り過ぎると、太陽の光が眩く、たまらず目を細めてしまう。
青空に輝く太陽がアスファルトに俺たちの影を色濃く写していた。

途端右腕が突然ぬくもりを感じ取った。
ちらりと横目で右を見ると菜々が僕の腕にぎゅっとしがみついていた。

以下略

5: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:44:30.49 ID:kxrxdHuq0
モバP「あれ？」

手帳を閉じ、カバンに仕舞おうとしたところで不意に口からこぼれ落ちた。

菜々「どうかしましたか？」

以下略

6: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:45:20.81 ID:kxrxdHuq0
暫く歩いていると菜々から話をふってきた。

菜々「…しかし、変装しているとはいえ、スキャンダルとか大丈夫ですかね」

自分から抱きついておきながら何を言っているんだこやつは。

以下略

7: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:46:10.99 ID:kxrxdHuq0
モバP「さて、車で会場までひとっ飛びといこうじゃないかー」

車のドアを開け、乗り込みながらそんなことを言ってみる。
菜々が元気ない分ちょっとこっちがテンションあげてみた。

以下略

8: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:47:07.79 ID:kxrxdHuq0
モバP「…菜々がウサミンキャラを始めてからもう半年くらいか。あれからみるみる成長していったなぁ…」

菜々のちょっとしたボケからそんなことを思ってしまった。

菜々「…そうですね」

以下略

9: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:48:29.18 ID:kxrxdHuq0
気恥ずかしさから俺はすっかり黙ってしまった。
というより、何を言えばいいのかわからなくなってしまった。

菜々も菜々で複雑な顔をしたまま、黙っていた。
一体何に悩んでいるんだろう。

以下略

10: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:49:24.16 ID:kxrxdHuq0
菜々「…それはやっぱり不慣れな土地での生活とか、メイドのバイトとか、苦労も沢山あったからです」

きっと菜々は嘘は言っていないのだろうが、俺はなにか違和感を感じ取った。
嘘ではないが何か他に思いを隠しているような、そんな言い方に聞き取ってしまった。
青から黄色に変わる信号の下を、そのまま走り抜けた。

以下略

11: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:50:24.25 ID:kxrxdHuq0
モバP「日曜なのに中々空いてるなー」

今日は運がいいようだ。
車の通りも少なく、いつも渋滞しがちなこの道路を優雅に走っていられるなんて。

以下略

12: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/12/06(日) 02:51:26.58 ID:kxrxdHuq0
11月27日
菜々「…また…ダメでした…」

菜々が俯きながらそう呟いた。
俺たちはとある企画のオーディションに受けて、結果落選した。

以下略

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