過去ログ - 【安価】娘「またアイドルの話を聞きに来たよ」モバP「そうか」
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69:名無しNIPPER[sage saga]
2015/12/10(木) 00:30:55.75 ID:6evC2k8E0
P「こずえ……」

娘「?」

こずえ「今だから話せる。いや、今だからこそ話さないといけないのかな」

こずえ「プロデューサーにスカウトされた時、私には意思が無かったの。私はお人形さんのように可愛がられていて、何をやってもそれが“正解”として誉められた。怒られることなんて無かったし、欲しいものは何でも与えられた。何をしても“正解”ならそもそも“選択”という過程は必要ない。選択が不必要になると、その選択を行う“意思”は役割を失くしてしまう。そして、役割を失った意思はお荷物として思考からオミットされる。プロデューサーにスカウトされた頃の私はちょうどそこ頃だった。知ってた?プロデューサー。私がアイドルになったのはそうなることを選んだんじゃなくて、プロデューサーが手を引っ張ってくれたからなんだよ」

こずえ「アイドルになって色んな仕事をして、色んなものを覚えて、色んな人に出会った。その中には正解もあったけど、間違いもたくさんあった。だから、私は選ぶようになって、私の中から無くなっていた意思が再び生まれた。私は人形から人間になろうとしていた。だけど、今度は変わっていく自分が自分じゃなくなっていく感覚が怖くなっていったの。『お人形さんのままでいい』そう思っていた頃もあった。だけど、私は人間に戻った。アヤのお陰でね」

こずえ「アヤには感謝してもしきれないよ。人形であり続けようとした私を引っ叩いてまで人間に戻そうとしてくれた。今でも少しお世話になってるから、いつかお礼をしないとね」

P「こずえ……」

こずえ「どうしたの?」

P「今、楽しいか?」

こずえ「――――――――――うん」


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