過去ログ - 二宮飛鳥「死にいたる病あるいは乾燥させた葉を煮出し雌牛の分泌する液体を混ぜた物」
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49:名無しNIPPER[saga]
2015/12/07(月) 13:39:30.33 ID:n95sZXJf0
クラリス「なぜ貴女が塔を出て、ここへいるのですか?」

「トモダチへ会うのに理由が必要だとでも?」

 尼僧は怒気を含み、息を吐く。

クラリス「言ったはず。神の家が戸を開くのは、全てのヒトへ対してです。
    ヒトでないものが、ここへいるとでも」

 これは手厳しい。礫が放たれた。

「わたしを守る盾は神である。
 これでも貴女はボクを石持て追い立てるのかな?」

クラリス「それがアスカの心の内より湧き出た誠であるならば。
    彼女は誰よりも経典には精通していました。ですが教義は字句の奥にその精神を宿しています。
    詩篇をそらんじるだけの、借り物の言の葉より生まれた正しさに力があるとでも?」

「眠りへの嫌悪。暗闇が怖いという感覚。
 一度眼を閉じれば、次の瞬間にはボクが消滅しているかもしれないとの恐怖。
 顔のない貴女には分かるはずもない」

 尼僧の眼光に激しさはなく、静かにボクを値踏みする。

クラリス「あれは貴女を親友だと言っていました。信じられる一番の親友だと。
    まさか本物と偽者の区別もつかないほど、愚かであるとは」



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