過去ログ - 二宮飛鳥「死にいたる病あるいは乾燥させた葉を煮出し雌牛の分泌する液体を混ぜた物」
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52:名無しNIPPER[saga]
2015/12/07(月) 13:42:16.08 ID:n95sZXJf0
クラリス「貴女は貴女自身へ仕えたがっています。
    私はここで光へ尽くします。真摯に仕えるために」

「光はどこにあるんだ。
 神殿にいるのは石と泥で出来た偶像じゃないか」

クラリス「ここにヒトはおりません」

「ボクだって馬鹿じゃない……。
 彼女はボクを愛してなかったし、求めてもいなかった。
 彼女は優しいからボクが傷つかないように、一緒に踊ってくれただけだ」

クラリス「神殿は石で出来ています。石が一つ欠けたとしても、また積み上げるだけ。
    だからこそ神殿は千年後も存在するのです」

「ボクが痛いヤツだと笑いものになるところを助けてくれたんだ。
 なのにボクは助けるコトが出来なかった。こんなにも苦しいコトはない」

クラリス「私にも苦しみはあります。セカイには疫病が満ち溢れています」

「無意味だ。もうヒトは神をおそれない。そんなものよりも怖いものが世の中には溢れている。
 雷は神の怒りではなく電気の塊。疫病は病原菌やウイルスによる生命活動。
 自然は操作できるものじゃない。嵐には勝てないし、日差しは止められない。それだけだ」


 古き時代、人類は天災に神の姿を見恐れおののいた。
黒死病は神の怒りだとして、罪あるものを裁き続けた。



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