過去ログ - ソーニャ「ロシアの殺し屋」やすな「おそろしあ」
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15:名無しNIPPER[sage]
2015/12/08(火) 18:22:13.08 ID:7lYv0vCHO
しえん


16:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:23:00.62 ID:Z2/x3YEd0
次の日。
学校へ行くと、相変わらずやすなの席は空いていた。
やはり、昨日の今日ですぐ学校に来るのは無理があったのだろうか。その日の授業も頭になんか入ってこない。
呆けながら授業を受けていると、いつの間にか放課後になっていた。
とりあえず、私はやすなの家に向かった。やっぱり白黒の幕が垂れ下がっているが、人の気配はない。
以下略



17:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:27:09.47 ID:Z2/x3YEd0
>>15 ありがとう!

「ソーニャちゃん、そんなに私の事心配だったのー?」

「ニヤニヤすんな。……昨日の今日だからな、万が一ってこともあるだろうし」
以下略



18:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:28:25.58 ID:Z2/x3YEd0
「……そろそろ、用事があるから帰る」

そう言って私は部屋を出ようとした。しかし、制服が何かに引っ張られる。振り返るとやすなが服の裾を掴んでいた。

「……悪いが放してくれ、時間が」
以下略



19:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:29:52.64 ID:Z2/x3YEd0
「あなたには、知る権利と義務があるって……殺し屋と接触するのは、本来どういうことか知るべきだって……」

「それって」

「……そうだよ、ソーニャちゃん」
以下略



20:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:31:20.32 ID:Z2/x3YEd0
「こんなことしか言えなくて、ごめん。ごめんな」

「……」

やすなは黙ってうつむいている。一体何を思っているのだろう。
以下略



21:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:33:23.15 ID:Z2/x3YEd0
「……ほんっとうに、バカだなお前は」

「ねぇソーニャちゃん、だから殺し屋なんて……」

「……なんでそんなに、優しいんだお前は!」
以下略



22:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:34:21.49 ID:Z2/x3YEd0
私は、やすなの手を振りほどいて走りだした。女子高生の力だ、振りほどくのは造作も無い。
むしろ私の足を何度も止めそうになったのは彼女の言葉だった。

「ソーニャちゃん!行かないで!待ってぇ!」

以下略



23:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:38:40.14 ID:Z2/x3YEd0
私は殺し屋だ。
普通の人間が、踏み入れることのない領域に生きている人間だ。
普通の世界と決して交わることのない裏の世界。
その二つが近づき過ぎると、両方とも壊れてしまう。
そう、何度も言われてきたことだ。私達は真っ当な生き方なんて出来ない。
以下略



24:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[ saga]
2015/12/08(火) 18:45:23.23 ID:Z2/x3YEd0
あぎりの言うとおり、やすなと私の関係を断ち切るのがお互いにとって一番なのはわかっている。
でも、そんなの我慢できない。私はやすなと一緒にいたい。

「……とにかく、組織から配置転換の要請が来ています。数日中には荷物をまとめてこの町から出てい

以下略



25:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[sage saga]
2015/12/08(火) 18:53:40.52 ID:Z2/x3YEd0
「……また、休みか」

昨日と同じ。私の隣の席は相変わらず誰も座っていない。
心なしか、クラスも少し静かな気がする。
ずっとやすなの机を見つめていると、いろいろな記憶が蘇ってきた。
以下略



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