33: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:36:45.42 ID:KPPGBGHd0
P「…そうか…あれからもう一年経つんだな…」
みかんをつまみつつ、物思いにふけっていると、
忍「お待たせお待たせ…あー…さむさむさむっ…」
34: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:37:18.44 ID:KPPGBGHd0
忍「Pさん、そういうのを偏見って言うらしいよ?知ってた?」
P「そいつは初耳だ、どこ情報ですかい」
忍「なんか人権啓発とかテレビでやってた」
35: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:38:01.70 ID:KPPGBGHd0
謎のやりとりがしばらく続き、忍はカレーまんを、俺はみかんをぱくついて。
ひと段落したところでふいに忍が、
忍「ねえ、Pさんから見てアタシってさ、どうなのかな」
36: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:38:40.79 ID:KPPGBGHd0
P「…どう、ってのは…」
忍「あー、違う違う、そういう意味じゃなくて。 もちろんそっちもちょっと興味あるけどさ」
…少しだけ、忍の顔が赤かったような気がした。
37: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:39:37.38 ID:KPPGBGHd0
再び真面目な顔になって聞いてきた。
そしてそれは彼女にとって、深いところから来ている悩みだということも、俺は知っていた。
P「…ちょうどそのことを考えてたんだよ、さっき。 あれからもう一年過ぎたんだなあって」
38: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:40:22.43 ID:KPPGBGHd0
忍「アイドルは楽しいよ。 そのために上京してきたんだし…ホント、そこについては後悔なんて絶対にあり得ない。」
P「そっか」
忍「事務所のみんなも、良くしてくれてるし。 プロデューサーは…ちょっと変な人だけど。」
39: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:40:51.70 ID:KPPGBGHd0
忍「…ふふっ、アタシはほら、アイドルだから」
P「うわー、なんかズルいぞそれ」
忍「プロデューサーがアイドルにしたんじゃない。 だから、特権だよ、特権」
40: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:41:54.15 ID:KPPGBGHd0
P「はあ…お前がうちに来たばかりの頃は…もっと」
忍「おしとやかだったりしたっけ?」
P「してないな、うん。 お前はお前のままだ」
41: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:42:34.70 ID:KPPGBGHd0
居住まいを正し、忍に向き直る。
P「お前に初めて会った時…というか声をかけた時…裏の公園だったな」
忍「雪がふってたよね…寒かったなあ」
42: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:43:18.79 ID:KPPGBGHd0
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43: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:43:51.52 ID:KPPGBGHd0
ー1年前ー
P「…家出?」
忍「正確には家出じゃないけど…どうしてもアイドルになりたいって、親の反対押し切って飛び出しちゃったから。戻れないんだ。」
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