過去ログ - 雷「とある司令官と電の勲章」 -SS速報VIP

過去ログ - 雷「とある司令官と電の勲章」

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158: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:25:26.54 ID:D4TZY9KnO
ヒトサンゴーゴー　洋上

雷(だから！)

雷「その船から離れなさいっ、深海棲艦！」ﾊﾞｼｭｯ

159: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:26:05.43 ID:D4TZY9KnO
雷「あれ……」ｷｮﾛｷｮﾛ

雷「ねぇ、電。さっき通信じゃ、小型船2隻って言っていなかったかしら」

電「そういえば……。漁師さん、他にもう1隻、船を見かけませんでしたか」

以下略

160: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:26:32.69 ID:D4TZY9KnO
電「……司令官さん」

司令官【話は聞いたよ。深海棲艦を引き離したからと言って、安全だとはまだ言えない。出来れば向かいたいところだが……】

雷「……1人が漁師さん達の護衛で残って、1人が向かうしかない、よね？司令官」

以下略

161: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:27:07.93 ID:D4TZY9KnO
雷「だから、お姉ちゃんの“ワガママ”を。聞いてくれないかしら？」

電「！……、……絶対」

電「絶対、帰ってきて下さい、雷ちゃん」

以下略

162: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:28:30.80 ID:D4TZY9KnO
ヒトヨンイチマル　洋上

司令官【偵察機より。民間船を発見した地点まで、もう少しとのことだ。辺りの状況はどうだい？】

雷「まだ何も見えないわ。敵もいない、とても静かな海よ」

以下略

163: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:29:01.49 ID:D4TZY9KnO
雷「……司令官。本当はね、私……とても、とても怖いの」

雷「1人だけで、潜水艦がたくさんいるかもしれない海域に向かうのが……すごく怖い」

雷「まるで……最期の時を思い出すようで……」

以下略

164: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:29:42.52 ID:D4TZY9KnO
雷「！船影、見ゆ！見つけたわ、司令官！」

司令官【状況は、どうだ？】

雷「……波が立っていない、どうやら停泊しているみたい。深海棲艦の姿は見えないし、ソナーにも反応はないわ」

以下略

165: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:30:16.45 ID:D4TZY9KnO
雷「わ、ちょっと膨らんでるわねー。本当に妊婦さんなんだ」ﾏｼﾞﾏｼﾞ

妻「え、あの……」

夫「き、君は一体……」

以下略

166: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:30:48.67 ID:D4TZY9KnO
雷「よし。それじゃあ私が周囲を警戒しながら先導するから、離れずに付いてきてくれるかしら」

夫「分かった、今エンジンをかけ直すから少し待っててくれ」

妻「ごめんなさいね……あなたみたいな年端もいかない子に、頼ることになってしまうけれど」

以下略

167: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:31:22.51 ID:D4TZY9KnO
夫「準備が出来たし、エンジンかけるぞ」ｶﾞﾁｬ

ﾌﾞﾙﾙｩ…ﾝ､ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞ

雷(……、かなり音が大きいわね。旧型だから仕方がないけれど……)

以下略

168: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 23:32:07.31 ID:D4TZY9KnO
ｻﾞ

雷「……？」

雷(気のせい？ううん、どんな些細なことも軽視しちゃダメよ雷。神経を張り巡らせて……)

以下略

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