過去ログ - 雷「とある司令官と電の勲章」 -SS速報VIP

過去ログ - 雷「とある司令官と電の勲章」

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207: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:00:05.05 ID:pFI196rcO

雷「……、……」ｺﾄ

司令官「……？どうした、まだ半分くらい残ってるみたいだけれど」

208: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:00:53.92 ID:pFI196rcO

雷「司令官、私ね。まだ分からないことがあるんだけど」

司令官「んー？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

209: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:02:02.37 ID:pFI196rcO
司令官「補強増設って言ってな。今後色んな鎮守府に配られるらしい。ちょっとした物しか詰めないが、事実上スロットが一つ増えるんだよ」

雷「えーっ！？なにそれ、すごい！と言うか、聞いてないわ！」

司令官「そりゃ、誰にも言ってないし。それだって、実装前に特別一つ先行して貰った分だからね」

以下略

210: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:02:41.61 ID:pFI196rcO
雷「でも、こんな特別な物……司令官なら、すぐにでも電に使うかと思っていたわ。特に、危険が伴うのであればなおさら……」

司令官「ま、いずれは手に入る物だし。……それにね、言ったはずだよ。君と電を頼りにしている、そこになんら差はないって。差はないからこそ、状況的に一番補強増設を使うべきと思った雷に使用したんだ」

司令官「もともとダメコンを積んだ雷の事だ。1人だけの状況を作らなければならない場合、自らが率先してその役を買って出るだろう。そして電ならば、雷のそんな言葉には頷くだろう、ってね」

以下略

211: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:03:48.42 ID:pFI196rcO
司令官「雷、その……だから、な」

雷「……？」

司令官「……、……」ﾌｩ

以下略

212: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:04:25.23 ID:pFI196rcO
雷(ああ……身体の内側から、とても暖かいものが込み上げてくる……)

雷(薬指に感じるこの感触が、すごくすごく心を打って)

雷「どうかしら……。似合ってる？司令官」

以下略

213: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:05:03.11 ID:pFI196rcO
雷「司令官。1つだけ、ワガママを言ってもいいかしら」

司令官「お？1つと言わず、いくつでもいいぞ」

雷「ううん。最後に、1つだけで良いの」

以下略

214: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:05:46.34 ID:pFI196rcO
雷「司令官」

雷「私と、結婚してください」

雷「司令官のために、毎朝、おみおつけを作らせてください」

以下略

215: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:06:30.97 ID:pFI196rcO
司令官「……、……」

雷「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

司令官「僕は……」

以下略

216: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/10(木) 00:07:32.85 ID:pFI196rcO
結局。この、目に見えない証は、司令官から与えられる勲章は、あの子が持って行ってしまうけれど。
だからこそ、指輪に込められた信頼は司令官が言うとおりに平等で。
そこに、優劣なんて存在しない。

雷(何をするにしても、されるにしても最後だった)

以下略

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