過去ログ - 雷「とある司令官と電の勲章」 -SS速報VIP

過去ログ - 雷「とある司令官と電の勲章」

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76: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:29:58.48 ID:D4TZY9KnO
雷(どうして、そんなことを言うの？)

雷(電も知っているはずでしょう？知っていてどうしてそんな、)

雷(それが苦しいのに、辛いのに、どうしてまた認識させようとするの？)

以下略

77: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:30:35.11 ID:D4TZY9KnO
電「――――」

雷「……いな、づま？」

妹を拒絶し伸ばした手の先で、こちらに手を伸ばす彼女の表情は

以下略

78: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:31:09.79 ID:D4TZY9KnO

雷「はあっ、はっ！」

以下略

79: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:31:46.27 ID:D4TZY9KnO
電「ぁ……はぁ、はぁ……」

雷「ああっ、電！」

雷(良かった、見つけた！けれど波に揉まれて、今にも。それにこの高さじゃ、上がるのも……)

以下略

80: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:32:32.36 ID:D4TZY9KnO
雷(何とか、何とか引き上げられた)

雷(電は……)

電「は、はっ……あ……」ｾﾞｪｾﾞｪ

以下略

81: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:33:04.20 ID:D4TZY9KnO
フタサンマルマル　第六駆逐隊の部屋

「やぁ、おかえり電。長かったね」

「――――」

以下略

82: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:33:39.76 ID:D4TZY9KnO
雷(やっと、電気が消えた。けれど、みんなまだ眠りについていないだろうから、顔は出せない)

雷(結局、あの後どこに行けばいいかも分からなくて。きっと、私が身を隠したら3人が騒いで司令官にも話がいって)

雷(もっと、もっと惨めなことになるから。ここに戻るしかなかった)

以下略

83: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:34:17.23 ID:D4TZY9KnO
勢いに任せて出てしまった手だって、決して本心じゃあなかった筈なのに

電『――――』

雷『……いな、づま？』

以下略

84: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:34:48.77 ID:D4TZY9KnO
何が起きたのか分からない様子で
ただ真っすぐにこちらを見詰めて
危機感も驚きも生まれていないはずなのに
姉にすがるように、頼るように
無意識に伸ばされた妹の手

以下略

85: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:35:22.68 ID:D4TZY9KnO
？？？？？？？？　第六駆逐隊の部屋

時計の針が、時を刻む音が、耳障りだ。
布団を頭まで覆うように被って、嗚呼、暑いのに、暑いのに。
起きているのか、寝ているのか、微睡みの中で意識がはっきりとしない。

以下略

86: ◆pxTJMwo04OvB[saga]
2015/12/09(水) 12:35:58.65 ID:D4TZY9KnO
パフェ。あんなに楽しみだったのにな。
阿武隈さんの改二、どうして教えてくれなかったのかな。
パーティを開いたのは、結局間違いだったのかな。
みんなで遊んでいても私だけ、指輪を嵌めていなかったっけ。
何度だって張り切って、何度だって出撃して。

以下略

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