過去ログ - 葉山「それでも俺は……本物の好感度が欲しい」【コンマ】
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368: ◆GDKJqrPEaE49[saga]
2015/12/31(木) 15:43:43.92 ID:C2hfQEE0o
八幡(確かに三浦も戸部も最初は俺に対して好感を持っていて、だから同じグループに誘ったのだろう。だが……)

八幡(その好感度はずっと変動し続けているはずだ。あれからずいぶん経った今、俺の好感度も変わっているはずなんだ。俺の存在をマイナスに感じ、下がっている場合だって十分に有り得る。表面上だけは仕方なく仲間扱いしている可能性も有り得るのだ)

八幡(そして、仮にそうだったとしても、俺は恐らくその事に気付かない。前の時、そうだった様にだ。俺は雪ノ下や由比ヶ浜の二人から邪魔だと思われていた事に全く気が付かなかった)

八幡(結局のところ、空気や雰囲気を読めない人間なのだ、俺は……。だからこそ、俺は自問しなければならない)

八幡(俺はこのグループに居続けていいのか、と。三浦たちの迷惑になっていないだろうか、と)

八幡(迷惑だと思われる事自体は別にいい。だったらすぐに俺が出ていけばそれで済む話だ。だが、迷惑だと内心思われているのに、それに気付かないのだけは避けたい。何故なら、葉山のように、その内、それを通告される可能性があるからだ)

『比企谷。あんた、いい加減マジウザいんだけど。つかもう、あーしのグループから出てってくんね?』

『つうか、比企谷君。空気読みなって。わかっしょ、そんぐらい? わざわざ言わなくてもさあ。俺らから、嫌われてるって』

八幡(……想像するだけで自殺もんだろ。だから、それだけは絶対に食らいたくない。食らう前に自分から出ていく事を選ぶ)

八幡(だが……その判断がつかないのだ、俺は。嫌われてるか嫌われていないのか、その判断が……。もう好感度スイッチもないのだから確かめようがない……)

八幡(結局、俺はまた迷い続ける。だったらいっその事、初めから出ていけばいいという考えもある。だが、それも俺はしたくない。一度居場所を失った経験が俺にそう思わせる)

八幡(それでも俺は……本物の好感度が欲しい。そういう事だ。結局、それに尽きてしまうのだ……)


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