53:名無しNIPPER[saga]
2015/12/15(火) 04:59:29.92 ID:NLAJxnEy0
千夜「ナレーション『扉の隙間から廊下に射し込んでいた線的な灯りが消える。ベッドで温め合う姉妹は知らない。暗く冷えた廊下で、ずっと扉を背にお山さん座りをしていたココアのことを』」
千夜「………」すく
千夜「ナレーション『ココアはチノと学んだバレエの足運びで音を立てずに外に出る』」
千夜「………あはは。いつの間にかチノちゃんのお姉ちゃんポジションはリゼちゃんに取られちゃってたんだね。………ふーん、そっかあ」トボトボ
千夜「………うっ、ぐすっ、ひどいよ、リゼちゃん。………信じてたのに」ポロポロ
千夜「あら? ココアちゃん? って、どうしたの!? それにまだ夜は肌寒いのにそんな薄着で………とりあえず、うちにあがって? それから、お話しましょう?」
千夜「………千夜ちゃん」
千夜「ナレーション『欠けた月も寒さでぼんやりする宵空、寂寥と失意の底にて木組みの街を往くココアの前に現れるは大天使チヤエル』」
千夜「………わあ! 千夜ちゃん、なにそれー? 天使の翼? なんで片方は白色でもう片方は黒色なのー?」
千夜「それはね。私が堕天使で、罪を背負うものだからよ!」
千夜「罪?」
千夜「ええ………」
千夜「それって何?」
千夜「恐ろしいことよ。翼の横幅が広すぎて、体を斜にしないと家に入れないの………!」ぐぐぐ
千夜「その罪を背中からおろして!?」
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