226: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/15(金) 23:56:44.05 ID:FDB0L4Ij0
<護衛艦 艦橋>
艦橋へと続く舷梯を駆け上がり、勢いよく扉を開ける
勢いが付いた扉は蝶番が稼働する限界まで開いて、大きな音を響かせた
突然の事に驚いたのか、操船を任されていた船員たちがこちらを振り向く
「君嶋少尉!?」
「どうして、ここに……」
舵輪の前に立っていた井上と通信機の前に座っていた小林が自分の存在に気づく
小林はヘッドホンを抑えていた左手をそのままに、首を回してこちらを向く
井上も舵輪を握っていた手の片方を外し、上半身を捻って注意を向ける
「何をしている! 持ち場から目を放すな」
「ハ、ハイッ!」
「了解しました」
しかし、すぐさま後ろに控えていた男に嗜まれて、向きを正す
自分の事が気になる様子であったが、それぞれの仕事へと戻っていく
操艦を任されている身として注意を疎かにするわけには行かない
それは2人も分かっているようで、聞き耳を立てつつも再び振り返ることはしなかった
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