231: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/16(土) 00:11:54.22 ID:+irLAoS/0
「しかし、そうは言っても……」
その光に目がくらんだように顔をそむける艦長
何とか平静を保って場を収めようとするが、もはや流れは変えられない
「自分もそう思います」
操舵手の井上に続いて、通信手の小林も声を上げた
「ここで逃げ出したら、呉からやって来た意味がありません」
「それじゃあ、ただ場所が変わっただけです」
「自分がここに居るのは敵から逃げるためじゃないんです」
口をつぐんだままの艦長へ向かって小林は続けた
それに畳み掛けるように井上も口火を切る
「俺たちがここまで来た理由はただひとつ」
「自分たちの力で深海棲艦と戦って打ち勝つためです」
「そのために、君嶋少尉の下までやってきたんです」
自分を含めて3対1という構図に勝ち目がないと悟ったのか、艦長は一文字に口を結んだまま閉口する
これなら押し切れるかもしれない
井上達が作ってくれた機会を逸せずに追い打ちをかけようとしたとき、
ズガァァアン
爆撃音が鳴り響き、船体が大きく揺れた
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