過去ログ - 軍人たちの艦隊コレクション
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243: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/18(月) 23:50:22.89 ID:CNCjgpe90

  『こちら砲塔、発射準備が完了しました』

  『砲撃許可をお願いします』


 だが、それはこちらの思う壺だ

 深海棲艦が距離を取り始めたと同時に砲塔から通信が入る

 主砲が発射できるまでの時間稼ぎ、それを機銃隊はしっかりとこなしてくれた

 これも防衛隊を舐め切って、至近距離まで近づいてきた罰だ


  「ああ、後悔させてやれ」  


 砲撃主に返答を返す

 拒む理由など無い、有りっ丈を撃ち込むように伝えた


  『了解!』


 返答と同時に主砲の二連装砲が火を噴く

 撃ち出された2つの砲弾は緩い弧を描いて空中を飛翔、深海棲艦へ向かっていく

 艦橋の船員たちは熱いまなざしで、その行く末を見守った

 だが、敵も伊達に何艘も軍艦を沈めている怪物ではない 


  「主砲、敵深海棲艦付近に着弾」

  「損傷は見られません! 回避された模様」


 有り余る機動力で主砲を回避し、その体に傷を負わせることを許さなかった



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