246: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/18(月) 23:58:45.05 ID:CNCjgpe90
(……どうだ)
爆炎に覆われて黙視できない相手
その被害を判断するために固唾をのんで見守っていると、
ズガァァアン
張り裂けんばかりの爆音と嘗てない衝撃が走った
衝撃は凄まじく、立っていた者は例外なく薙ぎ倒される
誰かが上げた悲鳴のような叫び声も幾つか聞こえた
二、三度の突発的な揺れが収まった後、急に辺りは静かになる
「うっ……」
船が安定を取り戻したのを確認して、上体を引き起こす
左の肩口が燃えるように熱い
確認すると、左腕の上部がパックリと裂け軍服が赤く染まっていた
傷口を見たせいか急に痛みが押し寄せる、それを誤魔化すように右手で押さえ、周囲を確認する
艦橋への直撃は免れたのか、艦橋内部には目立った損傷はない
爆風でガラス窓が吹き飛び、自分を含めて、その破片でケガをした者が数名いるようだった
しかし、外の光景は艦橋の無事を喜べるほど生易しい物ではなかった
(そんな……馬鹿な)
最高の火力を生み出す主砲は砲身から滅茶苦茶に破壊され、使い物にならない
甲板も、捲れあがった床がチラチラと赤い炎を覗かせ、多くの船員が犠牲になったことが見て取れる
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