256: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/21(木) 00:09:53.62 ID:BxWqrcEb0
「……そんな無謀な」
作戦の中身を聞いた艦長は明らかに落胆した顔をする
こんな奴に一瞬でも期待した自分が馬鹿だった、そう言いたげな表情だった
「無謀なのは百も承知です」
「しかし、他に手はありません」
「主砲が潰された本艦に残された、最後の攻撃手段です」
しかし、こちらも引き下がっては居られない
荒唐無稽なのは百も承知だったが、それでもやらずに死ぬわけには行かない
「無茶苦茶だ」
「そんなもの作戦ではない!」
艦長は頑として反論する
仮にも自分が指揮した船をそのように扱われるのが嫌なのか、自ら生還の可能性を棄てるのが気に食わないのか
今まで以上に声を張り上げる
「では、このままやられても良いと言うのですか!」
「ここで何もしなければ、俺達は死ぬだけだ!」
一瞬、頭の端にあの日の出来事がチラつく
何としてもこの船を同じ目に遭わせるわけには行かない
そう思うと、自然と言葉に力が入っていった
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