310: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/31(日) 23:53:31.95 ID:q0Bxmb1H0
  
 野田「アイツは敵を見かけた途端に退却命令を出した」 
  
 野田「敵は単騎で装備も士気も十分、戦うのなら絶好の機会だった」 
  
 野田「しかし、奴は敵と戦おうとはしなかった」 
  
 野田「幾ら反発しても『自分の一存では決められない』、『艦船保守が第一義務だ』と取り合わなかった」 
  
 野田「そのときになって初めて、俺達は今までのはただのパフォーマンスだったこと悟った」 
  
 野田「でも、気が付くのが遅すぎたんです」 
  
 野田「俺達がやっと現実を直視出来た時は、船はバラバラになって海の藻屑に」 
  
 野田「アイツを含めた仲間たちも海の底へと沈んでいた」 
  
  
 君嶋(俺も諦めていたら、あるいは……) 
  
 君嶋(いや、考えるのは止そう) 
  
  
 野田「まぁ……これが少尉を良く思っていなかった理由です」 
  
 野田「どうにも受け入れられなかったんですよ」 
  
 野田「俺達を裏切ったアイツと同じことを言う人間のことを」 
  
 野田「でも、少尉は逃げようとはしなかった」 
  
 野田「あの状況で、敵に食らいついて何とか船を生還させた」 
  
 野田「だから、今度こそ信じてみようと思うんです」 
  
  
 君嶋「今回は上手くいったかもしれないが」 
  
 君嶋「次は無いかもしれないぞ?」 
  
666Res/619.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。