451: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:21:49.32 ID:bONm3BLJ0
「……おかしいです、少尉さん」
「さっきから変な事ばかり聞いて」
「まさか……ニセモノさんなのですか?」
しかし、それが裏目に出てしまったようだ
思考の大半を大尉に会うための計略に使い果たし、目の前の少女に注意を払うことを完全に失念していた
傍から見たら不自然きわまりない会話は、彼女に不信感を与えるのには十分だった
「いや、そんなことは……」
「ニセモノはみんなそう言うんです」
突拍子もないことを言われて、一瞬たじろいてしまった事も悪く働いた
気づけば、目の前の少女は誰が見ても明らかな疑惑の眼差しを向けている
こうなってしまっては何を言っても信じてはくれないだろう
「正直に言いなさい」
「今なら、まだ許してあげるのです」
足りない背を必死に伸ばしてこちらを脅しにかかってくる
全くもって脅しになっていないが、ここでひと悶着起こせば確実に出遅れてしまう
正面に控えている日下部に助けを求める考えがよぎるが、すぐさま却下する
これで向こうに応援を呼ばれることになったら会議に乗り込むどころではなくなる
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