461: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 22:41:21.93 ID:9cSMv6Rc0
「やはり……貴様が来たか」
机を挟んで正面に立つと、目の前の男はそう呟く
部下とのやり取りに力を使い果たしたのか、いつものような高圧的な態度は無い
自分がやってきたことへの率直な感想といった感じであった
「大尉……」
「必要ない、話は聞いている」
改めて今日の目的を告げようとするが制止され、先を急ぐように促される
普段ならば皮肉の1つも入る場面であるが、それが無いということは余程余裕がないのだろうか
完全に毒気を抜かれて戸惑いながらも、気を取り直して本題にはいる
「では、単刀直入に聞きます」
「艦娘が消息不明だという報告は事実なのですか?」
そんな大尉の態度に応えて、今もっとも知りたい情報を問いかける
だが、その答えは返答を待つまでもなかった
目の前の男は苦虫を噛み潰したような顔をし、左隣の女は歯を食縛りながら激しい憤怒を見せる
右に控えた女も一見冷静な風を取り繕っているが、瞳の奥の動揺を隠しきれないでいた
こんな反応を見せられれば否が応にも理解させられる
船団護衛の任にあたった艦娘が行方不明になったというのは明白だ
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