464: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 22:59:05.15 ID:9cSMv6Rc0
「……状況はどうなっているのですか?」
頭が冷えてきたところで、再び質問を投げかける
他所の組織の人間がこうやってズケズケと物を言うのは本来は悪手なのだろう
だが、相手は他でもない本条大尉だ
こうなってしまっては下手に遠まわしに質問するよりも、この方がずっと効果的だ
そして何より、彼女の知り合いとしても、現状についていち早く知っておきたかった
「詳しくはこちらも把握していない」
「だが、深海棲艦との戦闘があったのは確かだ」
「襲撃を予想される時刻に、向こうからこちらへ打電があった」
大尉は静かに口を開く
その視線はこちらを向くことは無く、机の上に広げられた海図に落とされていた
目の前に広げられたそれは、自分も何度か目にしたことのある鎮守府近海の海図であった
そして、そこにはバッテン模様といくつかのピンが刺されており、ピンの脇には時刻と思わしき数字が書き込まれている
しばらくその図を眺めていると、大尉に促されて右隣の彼女がその意味を説明し始めた
「海図に引かれたラインが当初の想定航路です」
「中央付近にあるバツ印が襲撃予想地点とその時刻」
「そこから続くピンの列が無線標識から送られてきたおおよその位置と時刻です」
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