466: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 23:02:54.42 ID:9cSMv6Rc0
「だが、その時点では現場は混乱を極めた」
「辛うじて把握した内容によると、第五艦隊の1名が重傷、それに刺激されたもう1名が特攻をしかける」
「残る1名が何とか特攻を思い留まられようとしたところに、敵艦の攻撃が直撃」
「この攻撃により無線装置が破損、以降の交信が不能となった」
男は淡々と事実を伝える
表情からは読み取れないが、言葉の節々に適切な指示を下せなかった忸怩の念が籠っているように感じた
「後は貴様の知っての通りだ」
「第五艦隊の2名は護衛目標と共に防衛隊の港に辿り着き」
「もう1名は……」
「囮になったんだ」
本条の発言に被せて、左の女が怒気を孕んだ声を上げる
自分の登場にしばらく声を潜めていたようだが、いい加減に我慢の限界といった感じで机へ身を乗り出した
「こうしている間にも沈んでるかもしれねぇんだ!」
「こんなところで話し合ってる場合じゃないだろッ!?」
彼女の怒りはもっともであった
事実、自分が彼女と同じ立場であったらならば、同じように抗議の声を上げているだろう
それでも、目の前の男は表情を崩さない
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