500: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/09(月) 23:00:52.08 ID:AzHtbRrs0
艦橋への扉を開けると、操舵をしている井上を除いた面々がこちらの方を振り向く
明かりの消えた艦橋は計器から放たれるモニターのバックライトと窓から降り注ぐ月明かりに淡く照らされていた
事態とは裏腹に静寂を保っている艦橋へ足を踏み入れ、指揮官の定位置まで移動する
「少尉、進路は」
配置に付くと、井上が背中越しに指示を仰いでくる
だが、そうすぐには決められることではない
『今から決めるところだ』とひとまず保留にし、
「大久保、敵の進路変更は?」
観測手の大久保に話しかける
「有りません」
「先ほどの航路を40ノット付近の速い速度で航行中です」
名前を呼ばれた大久保は、レーダーサイトの光に照らさた顔をこちらへ向けながら返事を返す
消灯して向こうから姿が見えにくくなったにもかかわず、敵は何の反応も見せない
どうやら、敵は本気で自分たちについては気にも留めていないらしい
「彼女に変化は?」
続けて、救出目標である艦娘の状態を確認する
666Res/619.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。