506: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/09(月) 23:30:03.26 ID:AzHtbRrs0
「少尉、後部砲塔から入電です」
一仕事終えたのも束の間に、小林から通信の知らせを受け取る
後部砲塔といえば、例のミサイルを発射する発射装置を備え付けている場所だ
兵科の人間には手に負える代物ではなかったので、応援部隊の宗方と森がこの場所に乗船している
取りあえず、小林に取り次ぐように伝え、手元の通信機を取った
『早速、敵のお出ましだな』
数秒してスピーカーから宗方兵曹長の声が流れてくる
あの男の事だから、深海棲艦と交戦する判断に文句を付けにでもきたのかと、一瞬身構えるが
流れてくる声の調子から感じるに、別段抗議をするという様子はない様だ
では、『一体何をしに来たんだ?』と思索を巡らすが、
『何の用だと思っているかもしれんが』
『実戦の前に、こいつの注意事項を確認しておこうと思ってな』
こちらの考えぐらい分かるいった具合に、兵曹長が先を続ける
話しぶりからして、ミサイルの格納庫まで降りているのだろうか
すぐ近くにあるモノを指さすような調子で話をしてきた
『一応、前に軽くは話しておいたが』
『実戦となったらまた勝手が違うだろ?』
どうやら、例のミサイルの実戦使用についてアドバイスをするために繋いだようだ
前にも簡単な説明は受けていたが、今の今まで頭の中から抜け落ちていたことも考えると、兵曹長の判断はありがたかった
敵との戦闘を決断した興奮を落ち着かせるように先の話に耳を傾ける
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