509: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/09(月) 23:46:16.57 ID:AzHtbRrs0
『ミサイルを撃つときは自分に言ってください』
『自信はありませんが、絶対に当てて見せます』
意思表明か何か分からないが、何時もの調子で森は自分の心意気を話す
相変わらずの態度に勇気づけられ、気負っていた気持ちが少しだけ軽くなった気がした
それに礼を言うと、通信機の向こうの森は不思議そうな声で答えた
『それじゃあ僕もミサイルの準備とかしないといけないんで』
『何か知りたいことがあったらまた連絡してください』
今思えば、兵曹長は森について話したかったのかもしれない
装弾数などは実戦の中でも伝えようと思えば伝えられる
それよりは森の件を話して、動揺しないような配慮に気を配ったのだろう
1人で納得すると、小林に全部砲塔に入電するように指示する
『はい、こちら砲塔』
取り次いでもらった電話口からは聞きなれた部下の声が返ってくる
戦闘前の緊張に感化されているのか、何時もの日下部らしくない固い返事だった
だが、それについて言及している時間はない
「日下部、聞きたいことがある」
すぐさま本題を切り出し、『何ですか』という言葉が返ってくる前に、
「標的へ確実に命中させれる自身があるのは、何キロまでだ?」
こちらの質問を投げかけた
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