516: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:20:47.04 ID:a8UQq4dj0
「日下部!」
反射的に通信機に向かって砲撃主の名を呼ぶ
指示の内容は口に出さなかったが、そんなものは分かり切っていた
数秒の沈黙のあと、
『距離6.1キロ、確認できました!』
通信機からは敵の発見を知らせる一報が飛び込んでくる
「行けるか?」
『これなら……行けます』
実際に敵を前にして緊張がぶり返してきたのか、先ほど見せた余裕が吹き飛んでいた
しかし、それでも訓練を受けた軍人の1人だ
緊張を見せているが、動揺は感じられなかった
「発砲の機会はお前に任せる」
「何時でも好きな時に撃ち込んでやれ」
日下部に最後の指示を飛ばして通信を切る
返事は待たなかったが、これ以上は邪魔にしかならないだろう
後は彼が上手く敵に攻撃を浴びせてくれるのを祈るだけだ
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