519: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:27:24.67 ID:a8UQq4dj0
「両舷全速前進」
「進路、112度から116度へ」
こちらも接敵するために動き出す
理想は射程外からの一方的な砲撃の繰り返しであったが、足の速い深海棲艦相手の立ち回りでは直ぐに追いつかれてしまう
ならば、この機に乗じて一気に接敵、集中砲火からの短期決戦が望ましい
「了解、両舷全速前進」
「進路112度から116度」
井上が指令を復唱して、待機状態にあった船の機関が始動を始める
そのまま前進を始めた船が速度に乗ろうとしたとき、
「来ます!」
正面の海面が空に向かって打ち上げられる
「敵、正面4.2キロ地点まで接近!」
「肉眼で敵影が確認できます」
先ほどの警告した大久保が彼我の距離を再び報告する
手ににしていた双眼鏡は既に首にかけられており、左舷前方をまっすぐに睨んでいる
彼の目線の先には海上に浮かぶ黒い敵影が確認できた
今の一撃で装備の一部が破壊されたためか、その影は歪な左右非対称であった
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