531: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:10:07.40 ID:3rTWVY4V0
「敵艦、未だ沈黙」
「煙幕も晴れる気配はありません」
風の凪いだ水面を眺めていた大久保が状況を報告する
どうやら、ここでの決断を下せと言っているようだ
勝つも負けるも自分の判断次第
この船に積まれた弾薬も多くは無く、期を逸せば負けは目に見えている
目の前の敵に全てを使い切るつもりで攻撃するか、それとも彼女を助け出すまで警戒を解かずに監視を続けるか
そして、決して多くはない選択肢の中でひとつの結論を達した
「斉射は無しだ」
「見えない敵に弾をばら撒いても、無駄弾になるだけだ」
『しかし、少尉!』
「その代り、砲撃とミサイルで奴に止めを刺す」
煙幕の向こうに機銃を撃ち込んでも敵にあたる確率は低い
仮に命中したとしても、とても致命傷になり得る傷は負わせられない
あれは物量による目くらましと行動封じを目的とした武器だ
この状況で選択するとなれば、一撃必殺の威力も持つ武装……すなわち艦砲射撃とミサイルだった
666Res/619.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。