562: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/07/03(日) 21:00:59.47 ID:HMesxzsu0
『……すみません』
こちらの声を聞いた一之瀬は、開口一番謝辞を述べる
自分が何をしているのかは分かってるようで、酷く萎縮した声だった
だが、その裏に処遇は顧みないという固い覚悟が見え隠れしていた
「止めろ! こんな状況で飛び出すのは危険だ」
「お前ら、死にたいのかッ!?」
井上が通信に割って入る
1つの船の操縦を任される者として認められないのだろう
血に染まる頬をさらに赤くして、猛烈に反論する
『……悪いとは思っている』
『でも、引くわけには行かない』
「何、馬鹿な……!」
今にも怒りが爆発しそうな井上に操艦へ戻るように指示して、通信を代わる
無線の相手も覚悟を決めているらしい、その様子を黙って聞いていた
「引き返す気はないのか?」
『はい』
こちらの質問に対して、一之瀬はキッパリと答える
先ほど感じた決意は嘘では無かったみたいだ
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