過去ログ - 軍人たちの艦隊コレクション
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570: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/07/18(月) 21:00:51.34 ID:+WK9hsMD0

  「では、まさか……」


 こちら答えに大久保は動揺を隠せないようだ

 何かを勘違いしているのだろうか、その顔は落胆と絶望の色で染まっていく

 だが、希望が無いのなら余計な事などせず大人しく逃げだすつもりだ

 勝手に悲観している目の前の男の考えを正すべく、


  「俺達が何をしに来たか忘れたか?」


 逆に別の質問を浴びせかる

 
  「な、 なにを…?」


 突然の質問に、大久保はその意図が理解できないといった風に聞き返す

 内心穏やかでない彼には、自分の発した言葉の意味を探る時間は無かったのだろう

 それには構わずに先を続ける


  「確かに、俺達には勝ち目はない」

  「1対1での戦闘は勝利はほぼ絶望的だ」

  
  「しかし、少尉」

  「だからと言って……特攻など」


 案の定、おかしな勘違いをしていたらしい

 彼の頭の中では捨て身の特攻をしかける算段になっているようだ

 初めにはっきりと言っておくべきだった、と反省し、
 

  「何を勘違いしているのか知らんが」

  「俺は特攻なんてするつもりは毛頭ない」

  「それだったら、素直に尻尾を巻いて逃げている」


 その考えを訂正する



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