571: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/07/18(月) 21:02:58.97 ID:+WK9hsMD0
「では、さっきの意味は……」
それでも納得がいっていない様子で、怪訝な表情でこちらを見つめている
問答を続けているうちに、再び辺りがしんとし始めた
手こそ動かしているものの、他の船員たちも話の内容が気になっているようだ
(下手なこと言ったら、殴り倒されそうだな)
腹が決まったおかげか、そんな状況をどこか他人事のように捉えていた
だが、そんな悠長な事は言っていられない
自分が何を思ってこんなことを言いだしのか、ここではっきりと答える必要がある
そう確信し、深く息を吸い込む
周囲もその気配を察して、息を飲む
「俺がこんな指示をしたの理由はひとつ」
「敵を倒すためじゃない、仲間を助けるためだ」
そう言い切ると、艦橋は静まり返る
多くの者は動かしていた手を止めてこちらに向いたまま静止する
正面の大久保も沈黙していた
舵輪の前の井上と通信盤を操作する小林は気を向けながらも作業を続けていた
皆の注意が自分へ向いたことを確認し、先を続ける
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